2014年1月13日月曜日

2013年の映画ベスト10



1. ホーリー・モーターズ(レオス・カラックス)
http://www.holymotors.jp/
レオス・カラックス13年ぶりの長編映画。劇中で主人公が役者をやめない理由を聞かれて「行為の美しさ」と言うように、リムジンの中で様々な姿に変身し、外に出るとその役を全身で演じきるドニ・ラヴァンの姿がとても美しい。メルドがゴジラのテーマ曲をバックに墓の花を貪り食う場面が最高。


2. ムード・インディゴ〜うたかたの日々〜(ミシェル・ゴンドリー)
http://moodindigo-movie.com/
ボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』は大学時代に卒論のテーマにしてしまうくらい好きな、思い入れのある小説だ。小説の世界の基礎になっている即興的な言葉遊びがとてもうまく表現されていたし、ミシェル・ゴンドリーの原作への愛がよく伝わってくる映画だった。原作にはないが、大勢の人がタイプライターを打ち、そこから物語が生まれてくる冒頭のシーンは本当に素晴らしかった。


3. トム・アット・ザ・ファーム(グザヴィエ・ドラン)
http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/lineup/works.php?id=W0004
東京国際映画祭で上映されたグザヴィエ・ドランの最新作。友人の葬式のために農場を訪れた主人公が、友人の兄により危険な状況に追い込まれる。乱暴な友人兄に対して主人公が抱く気持ちが、恐怖から服従へ、そして「好き」へと変わっていく様にゾクゾクした。


4. イングマール・ベルイマン3大傑作選+秋のソナタ(イングマール・ベルイマン)
http://www.bergman.jp/3/
3大傑作選の作品は『第七の封印』、『野いちご』、『処女の泉』の3つ。2013年はベルイマンの生誕95周年で、ユーロスペースでは『秋のソナタ』や『サラバンド』も上映していた。『サラバンド』は残念ながら見逃したが、『秋のソナタ』を観たときは凄まじい映画だと思った。


5. 女っ気なし(ギヨーム・ブラック)
http://sylvain-movie.com/
もさっとして女っ気のない男が、バカンスを過ごすために海辺にやってきた親子へ恋愛感情を抱く話。併映された『遭難者』でもそうだが、この主人公がとにかく優しくていいやつで、好きにならずにはいられない。


6. マイ・マザー(グザヴィエ・ドラン)
http://www.ikilledmymother.net/
グザヴィエ・ドランの処女作。19歳でこんな完成された映画を撮ってしまう才能に驚く。<J'ai tué ma mère.>(僕は母を殺した)という原題だが殺したり肉体的に傷つけるわけではなく、主人公は母親を言葉で傷付けている。息子は母親に逆らいながらも決して離れられず、本当は好きでたまらないのだということを映画が言っていたような気がする。


7. わたしはロランス(グザヴィエ・ドラン)
http://www.uplink.co.jp/laurence/
2013年の後半はドラン監督にハマった。これは『トム・アット・ザ・ファーム』と『マイ・マザー』に比べるととても長く、それだけ分かりやすい作品だった。2月公開の『胸騒ぎの恋人』もとても楽しみだ。


8. 消えたシモン・ヴェルネール(ファブリス・ゴベール)
http://www.kietasimon.com/
サントラはソニック・ユース。学園もので、登場人物それぞれの視点から同じ場面を描く手法は「桐島、部活やめるってよ」にそっくりだが、こちらのほうが先だ。最後はなんだかなーという終わり方だったがそれでも面白かった。


9. コズモポリス(デヴィッド・クローネンバーグ)
https://ja-jp.facebook.com/COSMOPOLIS413
Yahoo!映画のユーザーレビューが酷評だらけ…。でも僕は好きだ。主人公が床屋で髪を切っているシーンや、銃を手にして延々と語り続ける最終シーンの緊迫感がたまらない。


10. ムーンライズ・キングダム(ウェス・アンダーソン)
http://moonrisekingdom.jp/
ウェス・アンダーソンの映画には少し飽きてきたような気もするが、やっぱりこの色使いは好きだ。クラシック曲の多いサントラは彼の作品の中でもこれがいちばん良かった。2014年にも新作「グランド・ブダペスト・ホテル」http://www.foxmovies.jp/gbh/が公開予定で、楽しみだ。





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