2012年5月15日火曜日

ミランダ・ジュライ『ザ・フューチャー』



イメージフォーラム・フェスティバルでミランダ・ジュライの『ザ・フューチャー』を観てきた。

メモ:

・前作『君とボクの虹色の世界』より分かりやすい。
・マイク・ミルズの『人生はビギナーズ』とあわせて観ると面白そう。
・『君とボクの虹色の世界』とは全然違って、暗い。
・僕は結末に希望を感じず、とにかく悲しいだけだった。
・主人公は何かに憧れを持っていて、他人のことが羨ましくて、自分でも何かすごいことをしたくて試してみるけど、結局上手くいかず、気の迷いから汚いオヤジと浮気してしまい、最後には出戻ってくる。まるで自分の過去を見ている気がして辛かった。
・ソフィーは必死なんだろうけど、他人から見たら変な人にしか見えない。それが辛い。
・ジェイソンはソフィーから浮気を告げられる直前に自分の時間を止めてしまい、辛い現実から目を背けた。でも実は時間は流れていて、怪我をした猫を引き取る日は過ぎ、猫は処分されてしまった。ジェイソンが時間の流れを元に戻したときにはもう遅かった。
・幸せなときには時間を止めたいと思うし、幸せじゃないときには時間が早く過ぎ去って欲しいと思う。どちらにせよ時間は流れてしまう。
・『人生はビギナーズ』のラストには「これからどうなるか分からないけれど、試してみよう」という前向きなメッセージがあったけれど、『ザ・フューチャー』 は? ジェイソンはソフィーに「一晩たったら出て行け」と言いつつ許してあげる気もするけれど、ソフィーはどんな気持ちで眠りについたのだろうか?
・ソフィーの服がかわいい。
・猫がかわいい。
・二人を結びつける曲、Peggy Leeが歌う"Where or When"がとても良い。


『ザ・フューチャー』は短編集『いちばんここに似合う人』の読後感と似た、不思議な、わけもなく悲しくて泣けてくる映画だった。


ちなみに僕はこの映画を何があっても観たかったので朝の10時半に並んで整理券を取ったけれど、12時半頃には既に整理券が無くなってしまったらしい。整理券があることを知らずに上映時間前に来たけれど映画館に入れなかった人が沢山いた。東京の映画祭だけで終わらせるのはもったいなさすぎる映画なので、一般公開してほしい。


The Future - Official Trailer [HD]


Peggy Lee "Where or When"



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